かんぽ生命不適切販売問題…考えれば考えるほどに複雑な気分になるね

かんぽ生命不適切販売問題…考えれば考えるほどに複雑な気分になるね

今思えば…今思えば…なんだよ。

日本郵政株式会社が(ここでは主に「日本郵便の職員が」となろう)株式会社かんぽ生命保険の商品販売にあたり、契約者に対して不適切かつ不利益と言える営業を行っていたことが大きな問題となった。

日本郵政側からは、2019年8月末まで保険の営業販売を停止し、再発防止に努めるとあったが、保険料の二重払いや無保険状態に陥った利用者が多く、企業の信頼を大きく損ねるものとなった。

被害に遭われた方が本当に気の毒でならない。

実はこの春、オイラと相方さんも「今思えば間一髪、難を逃れた」と言えそうな事態に遭遇した。それだけ、日本郵便の職員に課せられた「ノルマ」がキツいものだったのだろうと思う。

ちょっとここで、この春に起きた出来事を2つ紹介しよう。

まず、2019年3月のこと。通常営業時刻を過ぎた夕方に、地域の郵便局から電話が入った。相方さん宛で「かんぽ生命の契約内容について、大事なお知らせがあるので、この電話にご連絡ください」とあった。

この電話は留守録で対応したのだが、相方さんに聞く限りでは、ちょうどこの時期が契約更新という訳では無く、保険料の未払いや滞納も無いとのこと。本人も忙しいので折り返しの連絡はしなかった。

それから数日経って同じ職員から同様の電話があり、合計4回にのぼった。これも不審と言えば不審である。もし本当に「大事なお知らせ」であれば、日にちをあけずに連絡する筈だ。

5回目の電話は無く、相方さんや契約内容で別に何か変わったことは無かったが、一連の報道を知って「もしかして、あれも不適切な営業だったのかも」と複雑そうな表情で話していた。

こんなこともあった。

2019年4月のこと、オイラが持っている「ゆうちょ銀行」の通帳を切り替えるため、とある郵便局に行った。切り替え作業は特に問題なく進められたが、新しい通帳が渡される際に職員からこう言われた。

「●●(オイラの苗字)様、■■(某生命保険会社)の保険に入られているんですね。もしよろしければ、かんぽ生命でもこのような商品がありますので、ご検討いただけないでしょうか?」

そう言って、簡単なチラシとポケットティッシュを渡された。「あー、そうですか、分かりました」と返事したものの、通帳の記載内容をのぞき見て営業にかかるのはどうなんだろ?って思ったよ。

どこか腑に落ちないので、チラシには殆ど目を通さなかったが、謝罪会見後の今となれば「あぁ、そういうことね」と複雑な心境になった。何としてでも契約を取り付けたかったのだろうか…と。

しかし、オイラの件にしろ、相方さんの件にしろ、職員が全面的に悪いと言うのは酷だと思う。無理なノルマがかかって、無茶なこともせざるを得なかったのでは?とも思っている。

営業時間外の電話なんて、その最たるものでしょ。勿論、不適切な営業や不利益に陥れるような契約はアカンけど、そこまでしなければ…と追い詰められていたのでは?と案ずる次第だ。

郵政民営化がそうさせたのだろうか。

今回の件を受けて、再発防止策が検討されるだろうけど、くれぐれも職員を苦しめる内容は外していって欲しいと思う。労働者を「コマ」としか見ない姿勢は断じて許されない。

また「これはかんぽ生命だけのこと」と思ってかからないことも大事かも知れない。それは利用者もだし、企業側もそう。何も保険業界に限ったことではないだろうから。

しかし、こういう話を聞くと「何が『働き方改革』だ?」と思ってしまう。良くも悪くも「後世に残る言葉を作り出した」と喜ぶだけではダメなのですよ。

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