近ごろ記事の見出しに躍る字に心踊らない方も多いだろうにねぇ
- 2019.02.17
- 怒れし若人の叫び

何か「陳腐化」された感もあるよ。

インターネット上で特にそうなのだが、記事の見出しに頻繁に出てくる熟語ってのがある。これが何かねぇ…余りに見すぎてウンザリしそうなところがあるのよね。冒頭に挙げた「陳腐化」がそれ。
こういう言葉を記事の見出しでよく見かけるだろう。
- 称賛
- 絶賛
- 歓喜
- 反響
例えばこんな感じで使われる。
- ●●の対応に称賛の声
- ●●の告白を絶賛
- ●●と■■のツーショットに歓喜
- ●●の演技に反響
…まぁ、実際に「称賛」だ「絶賛」だという反応が出ているから、そういう文字が躍るのだろうけど、これらが妙に多く出すぎていて、意味として軽い印象を受けるのだ。
こうした傾向は、良い意味を持つ語だけに限らない。
- 炎上
- 謝罪
- 苦言
- 落胆
悪い意味を持つ語でもそうだよなぁ…で、こんな感じで使われる。
- ●●の対応で炎上
- ●●の告白を謝罪
- ●●と■■のツーショットに苦言
- ●●の演技に落胆
…対(つい)になっている訳ではないものの、何かこんな感じの使われ方が多いような気がする。「実際にそうだったから」と言われるかも知れないが、これまでだったら、そんなに頻繁に見ることでは無かっただろう。
こういった語の安易な使用が記事やインターネットそのものを陳腐化し、利用する気や読む気を削ぐような感じもしてきたなぁ。
ちょっとしたこと、些細なことまでもが「記事」になる世の中だから、ついそうなってしまうのだろう。オイラも当ブログをはじめ、インターネットの中で物を書いているので、気をつけたいところだ。
安易に使われる語…インターネット上や記事の世界に限らないが「リベンジ」って言葉にオイラは引っかかるところがある。当ブログか過去ブログに綴ったところでもある。
「リベンジ(revenge)」って、日本においては「やり直し」「汚名返上」「名誉挽回」みたいな雰囲気で使われるけど、実際には「仕返し」「復讐」「逆襲」「報復」だからなぁ。凄惨な事態も厭わぬような…ね。
KISSのこの曲(“Unholy”)が収録されているアルバムのタイトルが”Revenge”…当時のドラマー、エリック・カーを亡くしたことと、当時の音楽シーンへの「逆襲」がそのままタイトルになった。それくらい重い語なのだ。
余り軽々しく「リベンジ」って言うもんじゃないよ。
前半に取り上げた語が「リベンジ」に並ぶほどの重さか分からないが、どれも安易に多用されるものではないとオイラは思う。その語を綴れば読み手が増す…ってものでも無いだろうに。
何かしら引きつける語をタイトルに入れたとしても、重視されるのはやっぱり中身だろう。オイラもそこを重視してやっているつもり。こうしてご覧いただいている方の存在を忘れること無く、ね。
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