IT社会の悪夢 クラウドを甘く見ていると予期せぬ罠を食らうど
- 2018.10.30
- 怒れし若人の叫び

新しく入れ替えたら、古いものを処分しましょう。
そんな訳で、仕事場のパソコンを入れ替えた相方さんは、残ったパソコンに入っているプログラムやファイルなどを整理することになった。このパソコンは新しい品を買った店で下取りに出すことになっていた。
必要なファイルはクラウドに保存し、そうでないものはゴミ箱に入れたり、アンインストールしたりしたようだ。
相方さんは「保存=クラウド」と考えており、オイラがそのパソコンで作成したファイルもクラウドに保存されていた。相方さんが整理に当たっていた日も、オイラはある方から依頼された資料を作っていた。
しかし、その翌日に悪夢が訪れた。
前日の段階で作成した資料を印刷し、それを依頼主に手渡した。その数分後、依頼主が自宅を尋ね、1箇所ミスがあるので修正をお願いしたいとあった。すぐに対応出来ると話して玄関先で待っていただいた。
相方さんの新しいパソコンを立ち上げ、作ったファイルを立ち上げようとすると、エラーメッセージが出た。「このファイルは指定の場所にありません」と。クラウドを見ても、そのファイルが見つからない。
パニックでカーッとした状態になりながら、再度資料を作り直すのかと落胆した時間もあった。しかし、クラウドをくまなく見たら「削除されたファイル」という項目が見つかった。
クリックすると、探していた資料が見つかった。どうやら前日の深夜に削除されたらしい。今回の資料以外にも、300近いファイルが削除されていた。
恐る恐る対象のファイル(資料)をクリックすると、復元するか完全に削除するかの選択肢が出てきた。復元をクリックした。すると、前日に保存したフォルダに資料が戻ってくれた。
良かった、これで修正が出来る。
何とか修正し、いよいよ印刷…と思ったら、何らかの理由で複合機がパソコンとの接続が外れており、仕方が無いから資料をPDFファイルに加工してからオイラのパソコンに送り、そこから印刷にかけて無事終了。
この間、10分ほどだったと思うが…胃がキリキリと痛んだぞ。修正版を無事、依頼主に渡して、ひとまずの任務を終了させた。
しかし、クラウドから削除されたファイルが300近くある。中には、かなり重要なものもある。これらを全部復元し、一部を抽出してはキチンと開くことが出来るかも確認し…何でこれをオイラがやっているのか。
出先から戻ってきた相方さんに「何でクラウドのファイルを削除した?」と問い詰めると、古いパソコンの対応をする際に、そこからアプリを削除しようとあれこれいじったと白状した。
残っていたファイルも結構あるので、謎が謎を呼ぶところもあるが、その作業をした時間帯とファイルが削除された時間が一致することから、相方さんに全面的な否があると断定した。
相方さんが実際にやるべき作業は、アプリの削除やログアウトではなく、対象となるパソコンとクラウドの連携を外すことだった。調べれば分かることなのだが…またしても思い込みでやってしまったんだな。
この日、本当は外出したいと思っていたのだが、復元作業などで見事に阻まれた。今回の件を受け相方さんには、クラウドに保存しているファイルのバックアップを外付けHDDに行うよう命じた。
相方さんは何をやってんだか。
ファイルの中には、復元出来なかったらホンマにヤバいと思うものも結構あったのよ。オイラがしでかしたことでは無いとは言え。相方さんには理解できているのかな…出来ていないと困るのだが。
あれこれ過信したり安易に手を下したりするのはダメだね、ホント。
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