喪の席で肉魚OKとなれば「精進料理」って一体何なんだろうね?

喪の席で肉魚OKとなれば「精進料理」って一体何なんだろうね?

「精進料理って上手いこと出来ているなぁ」

2002年12月のこと。母親が病に伏した。救急車で病院に運ばれた時には既に昏睡状態にあり、その日を待つという状態になってしまった。その間、病院の中のコンビニで食べ物を調達することが増え、オイラたちに思わぬ影響が出た。

おむすびを買うにも「植物性」のものばかり。昆布や梅干し、高菜など。逆に「動物性」のものは全くと言って良いほど喉を通らなかった。鮭や明太子、ツナマヨネーズさえもダメだった。

遂にその日が来てしまい、式が終わってから精進料理で故人を偲んだ。その時、オイラの父親がこぼしたのが冒頭の言葉だ。その通りだった。オイラも兄も同じ状態になっていた。

それから数年後の大晦日に、あるミュージシャンがこの世を去った。オイラは予約していた年越し用の天ぷらそばを受け取った後にこのニュースを知ったのだが、ショックからか見事に天ぷらが喉を通らなくなってしまった。

ムリをして何とか食べたものの、ただただ辛かったのを覚えている。そして「精進料理って上手いこと出来ているなぁ」という父親の言葉が繰り返されたのである。

そんな経験があるから、通夜や葬儀の席で「お清め」と称して場違いな御馳走が振る舞われることに激しい抵抗感がある。先日、参列した葬式では、のっけから寿司桶が並んだ。

天ぷらの盛り合わせもあったり、

ローストビーフや刺身も並んだりした。オイラには到底理解出来ないし、受け入れられない。本来なら出されたものを残すのは勿体無いと思うけど、見るからにムリと判断してほぼ手をつけなかった。

野菜の天ぷらは少し手をつけたが、衣(卵使用)がキツく、天つゆ(鰹節使用か?)にもかなり抵抗があった。すまし汁もひょっとしたらひょっとするね。

しかし、周囲を見たら、育ち盛り食べ盛りな世代だけでなく、かなり高齢の世代でも遠慮なく口にする様子がチラホラと。喪主さえもガツガツ食べていたほど。唖然とするばかりだ。

ちょっと気になるのでTwitter上で聞いてみた。

動物性でも食べると仰る方が多いんだな…でも、オイラと同じく植物性のものだけ食べる(=動物性はムリ)と仰る方もあるし、お清めを辞退する方もあるようだ。オイラやオイラの家族だけでは無いようだ。

結局、葬式の場では動物性のものを極力控え、自宅に戻って以降、徐々に慣らしながら食べていった。あの場では見ているだけでもしんどかったもん。

オイラが動物性のものが並ぶ「お清め」を目にしたのって、ここ3年位だよ。それまでに何度か葬式に出たけど、持ち帰り可能な弁当が主体で精進料理が定番だった。今が変な風潮だとさえ思うよ、ホント。

こういう式にはもう立ち会いたくないし、実施もしたくないね。

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