「点字名刺プロジェクト」の名刺が我が家にやって来た 〜後編〜

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点字名刺を注文するにあたって、色々と考えた。

今回の注文先はココロスキップという福祉作業所である。障がいがあるというだけで、そこで作られたものがいわゆる「お求めやすい作業所価格」になっている現在の世の中に、オイラも疑問を感じていた。

そのため、点字を入れていただく名刺を送る際、宛先を書いて切手も貼った返信用封筒を付けようかと考えたことがあった。作業所だって経費がかかる。その足しにでもなれば、と。

実際にそのような行動には出なかったが、点字名刺を受け取った際に、そのような行動をしなくて良かったと思った。

「点字名刺」を入れるのは視覚障がい者だが、作業補助や検品、梱包、発送などの作業は知的または精神障がい者が担当している。

「お仕事の機会を作って頂ければ幸いでございます」

「消費者が障がい者を支えていき、また障がい者が消費者を支えていく」

このような言葉が、同所のサイトやTwitter、「点字名刺プロジェクト」の特設サイト、そして進捗状況のメールなどで何度も見られた。「自分に出来る仕事で世の中のお役に立ちたいという」というスタンスが明確だった。

そんな中で返信用封筒を送っていたらどうだっただろうか? 発送作業の手間は減るかも知れないが、それは同時に「折角の出来る仕事を奪う」ということにもなっただろう。そう考えれば、送らなくて良かったと思う。

それでも「作業所の景気が良いか?」と言うと、そうでもない。今後も点字名刺プロジェクトを活用したり、ココロスキップという作業所自体に寄付をしたり…というのが、理想の支援方法と言えるだろう。

様々な背景や困難がある中でも「適材適所」で出来ることに集中して作業を進める…こういう働き方も大事だなぁ。

出来上がったオイラの点字名刺を見て、相方さんもかなり興味を持った様子。ただ、相方さんは名刺にメモの欄を作っているため、点字を直接入れることが困難な状況だ。

しかし、視覚障がい者と接する機会は多少なりあると言う。調べてみると、ココロスキップには「点字名刺プロジェクト」とは別に「点字シールプロジェクト」があることが分かった。

まだ注文には至っていないが、点字シールにも興味を持った相方さん。透明シールなので、既に印刷されたものを損なうことも無いだろう。10文字以内なので電話番号は難しいが、自分の名前の点字シールを貼るのは悪くない。

そんな訳で、点字名刺から学ぶことと考えることは非常に多く、同時に有益なものばかりだった。また今度も利用しよう。新たな名刺をお渡しする機会が増えたらなぁ…ぃゃ、自分から増やすことも大事だなぁ。