誰にでも通じる名刺を作ろうって考えたら、こんな形になる訳だ

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オイラも考えが浅かったんだな。

先日、相方さんが出先で名刺を貰って帰ってきた。そこで初めて出会った女性だったそうだが、その名刺を見ると「点字」が入っていた。調べると、その方の名前が点字になっていた。

点字以外で印刷されていたものは、オモテ面だと、その方の名前と顔写真、肩書、住所や連絡先など。裏はその方が携わっているだろうプロジェクトの図があった。

そこに加えての「点字」である。

ただ、その女性に視覚障害があった訳ではなく、肩書やプロジェクトを見ても視覚障害との直接の関係も無さそうだった。それでも与えたインパクトは大きかった。「なるほどね」と。

近年、店頭に並ぶ商品に点字が入るケースも間々見られるようになった。当ブログでも、ハンドクリームふりかけの例を紹介した。それが今回は一般の方の名刺に登場するとは。

そもそも、どうやって点字を入れるのだろうか?

方法は色々とあるようで、専用の機械を使ったり、市販のプレートを使って打っていったり…何であれ根気の要る作業である。点字に触れる機会が多ければ文字も間違えないだろうけど、初心者にはかなり難しい作業だ。

そんな中、面白い取り組みをしている所を知った。

埼玉県にある就労継続支援B型事業所ココロスキップでは、視覚障害者が名刺に点字を入れる「点字名刺プロジェクト」を行っている。視覚障害者への理解は勿論だが、その作業が「雇用創出」「就労支援」になるというのだ。

確かに目が見える者がやってやれなくは無い作業だけど、視覚障害者が行うという重みは計り知れないものだろう。健常者の世界に障害者を無理に合わせるのではなく、障害者に合わせた仕事を作るという考え方だ。

オイラはすぐに賛同出来た。

「点字名刺プロジェクト」では、既存の名刺にそれぞれ16文字以内の会社名(屋号)、氏名、電話番号を点字で入れられるとのこと。文字はカナに置き換えられ、濁点は1文字と数えることに注意しよう。

会社名、氏名、電話番号…とあるが、減らすことも出来るし、それぞれ16文字以内の他の言葉に置き換えることも出来る。会社名の代わりに「よろしくおねがいします(12文字)」にするのも粋だよなぁ。

点字を入れる内容とスペースを考えると、顔写真や二次元コードは入れすぎかなぁ…名刺が視覚障害者に壁や距離を作ってしまってはなぁ…などと考えていくうちに、長らく頓挫していた名刺デザインが一気にまとまった。

早速、印刷会社に発注。完成品が到着し次第、ココロスキップに点字の依頼をすることに。点字に加え、上下左右表裏を識別しやすくするために名刺の右上を丸くカットすることも出来るそうなので、それもお願いすることに。

印刷会社では角を全て丸くすることが出来るのだが、1つの角だけ丸くする意味を知ってからは、その方法を採るべきだと判断した。オイラの名刺の中で1番誇らしいものが出来るだろうと確信している。

名刺…オイラの職種および性格を考えると一気に捌けるものでは無いが、「御主、何奴?」となった時にもモノを言うからなぁ。しかし、あの女性はオイラに良いヒントを与えてくれた。感謝。

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