うっかり注文を間違えてもそれを楽しむ気概があれば楽しいもんだよ

最近、気に入って通っているパン屋さんのお話。

自宅から10分弱歩いたところにあるパン屋さん。ここは就労継続支援A型作業所が展開していて、特製のパンや雑貨などを販売している。併設のカフェスペースもご高齢の方や子育て中のお母さん方に好評だ。

オイラは以前からこの店で惣菜パンや菓子パンを買っていたが、最近は継続して食パンを買っている。店頭では焼いたそのままの状態で食パンが並んでいるが、4・6・8枚のいずれかであれば、その場で切ってもらえる。

先日、サンドイッチ用にと思って、8枚切りの食パンを2斤分買った。1斤ずつ袋に入れられ、翌日に使い始めた。2枚をサンドイッチに仕上げて袋を閉じようを思った時に思わず「ん?」と声が出た。

8枚切りだから2枚使ってしまったら残りは6枚の筈だ。ところが、残ったパンの厚みがいつもよりあるように思えるし、6枚にしては何か多く残っているような気もした。

数えてみて驚いた…7枚だ。すぐさまオイラは確信した。

器用!!

…7枚残っていたということは、その時のスタッフさんは9枚切りを達成していたのだ。切られたパンは均等な厚みだった。うっかりミスかも知れないが、オイラは感服しきりだった。

尚、開けていないもう1袋は8枚切りだった。

この店は上述の通り、就労継続支援A型作業所(利用者と事業所が雇用契約を結び、最低賃金が保証されていると言われる)が営むパン屋さん。有能なスタッフが居るし、その才能を褒めたいとさえ思ったぞ。

相方さんもこのパンを気に入っているようで、9枚切りパンで作ったサンドイッチは食べやすいとも言っていた。そもそもイレギュラーなので、9枚切りを手にすることは今後無いと思うが、実に良い仕事をされたものだ。

うっかりを楽しむというので思い出されるのが「注文をまちがえる料理店」だろう。ホールスタッフ全員が認知症の方で、うっかり注文を間違えることもあるけど、その分美味しい料理を提供しますよ…というもの。

料理の金額を均一にするのかな?とか、好き嫌いや食物アレルギーが無い方向けなのかな?とか営業の難しさを思ってしまうけど、実際に営業している様子を見ていると、そこには寛容な空気が広がっていた。

寛容な空気…先のパン屋さんの件でも、それがやっぱり大事だろうなと思った。

勿論、うっかりミスが法を犯したり理不尽極まりないものだったりすれば、ギャーギャー騒ぐことにもなるかも知れないが、そうでなければ発想の転換で上手くやって行くのが良いんだろうね。

そこで新たな「良好な関係」が生まれることだってあるんだし。

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