ガードはガッチリ…だと思っているんだろうなぁ。
先日、色々とネットサーフィンする中で、1つのブログに当たった。サロンや教室を開いている女性のもので、あるイベントに参加したというブログ記事だった。文章自体はまぁ、ごく普通という印象を受けた。
しかし、最後の部分を見て驚いた。
※ブログに掲載してある文章と画像については、著作権を放棄していません。無断借用、無断コピーは不可です。
ほぉ、かなり強気に出たものだねぇ、と。しかし、この文章は全くもって効力を発揮しないものだった。それもその筈、この女性は「アメーバブログ(以下: アメブロ)」で記事を書き上げていたのだ。
アメブロ…ってことは、サイバーエージェント社(以下: サイバー社)からブログスペースを借りて展開しているということだ。つまり、そこで綴っている以上、何を言おうが著作権はサイバー社に渡るってことだ。
「放棄していません」も何も、アメブロで書くこと自体が自身の著作権放棄な訳でしてね…「何を言ってんだか」という話にしかならないのだ。
その昔、サイバー社が運営していたキュレーションサイト”Spotlight”が、アメブロの記事から「盗用した」という問題が発生した。しかし、サイバー社の規約を読むと、サイバー社側で記事を自由に使える旨が綴られている。
つまり、この案件では「盗用」という言葉が適用されず、いくら「著作権侵害だ」と主張しても「で?」となるのがオチということなのだ。サイバー社が温情を働かせたケースもあるが、通常なら門前払いだ。
ただ、これについては何もアメブロに限ったことじゃないのよね。はてなブログだろうがFC2だろうがlivedoor blogだろうが、無料ブログには同様の規約がある。
永江一石さんが綴られた記事が非常に参考になる。
「著作権がどうのこうの…」と言いたいのであれば、レンタルサーバーを借りて、自分のサイトを立ち上げるのが得策ってもんだ。月500円ほどで借りられるレンタルサーバーは結構ある。
レンタルサーバーを借りた際に、レンタルサーバー側のドメインを貰えると思うが、そこは独自ドメインを取得して運用するのが吉。独自ドメインだって、月換算で200円弱のものも結構ある。
このような環境を整えて「(盗用で)著作権を侵害された」と言うのは結構、説得力があるし、無料ブログサービスを使っていて同様のことを言うのとは話が違う。
先の女性は「まずアメブロを放棄しなさい」というところだろう。
ブログとかウェブサイトを立ち上げるとなると、綴る文章以外のことも考えないといけない。書くスペースがどのようなものなのかを今一度考えるべきだろうね。
オイラもlivedoor blogに残しているものがあるが…必要なものは早いとこ、独自ドメインで動かしているサイトに移しておこう。