警察と選挙管理委員会の「不正を突く視点」って結構凄いものがあるぞ
- 2017.07.06
- ま、そう言うことか

想像の上を行くかも知れないぞ。
この度の東京都議会議員選挙。選挙公報を始め、立候補者のWebサイトやSNSなども見ながら投票先を決めることにした…が、そこで結構見つけたんだわ、公職選挙法に抵触する案件を。
オイラが見た中で1番酷かったのが、立候補者が自身の名前が入ったタスキを着けた状態で、期日前投票所で写真を撮っていたというもの。中には投票所の中で並んでいる姿の写真もあった。
期日前投票所で写真を撮ったということは、そこで期日前投票をして来たということでもある。そうなると、その場でその姿で居ることが「公共建築物内での選挙運動」とも取れるのだ。
うん、絶対にアカンね。
そんな姿を自らTwitterやFacebookに公開したものだから軽く炎上する案件となり、慌てて投稿を削除したものの、既にスクリーンショットを撮った方があり、かなりの勢いで情報が広まったのだ。
オイラは管轄の警察署と選挙管理委員会にそれぞれ電話で通報した。元々この候補者、選挙前に貼っていたポスターも公職選挙法に抵触するものではないかと思っていたからなぁ。
すると、両者から意外と言うか凄すぎる回答が来たのだ。
まず、タスキを付けて投票所に入るという事案が前例の無いものだったということだ。それ故、どのように対応すべきか悩むところであり、関係する場所や上層部などに聞き取りをしているとのことだった。
次に、実際に投票する場では静粛を求められるため、たとえ口から言葉を発し無くてもタスキをかけていることで「発言した」とみなすということだった。これもその場に居た職員から聞き取りをするところなのだろう。
そして最も驚いたのが、両者共に立候補者がインターネット上で投稿したものについては全て把握しており、それが何らかの理由で削除されたとしても当然ながら知っているということだった。
そのため「タスキをかけて投票所に」と伝えた時点で両者とも「あー、あれですね」と返答。「(オイラ以外の)他にも通報があったのですか?」と尋ねれば「いや、その投稿を見ていました」とも。
問題の投稿が削除されたことについてもご存知のようで、警察に至っては「(立候補者が削除に踏み切ったのは)何か危ないと思ったのか…」とオイラが言ったところで「ですかねぇ〜」とニヤリ。
ですってよ、藤井あきらさん。
ただ、ポスターについては違反とは考えにくいということで決着。タスキの件については…当選されたのでスルーされる可能性もあるが、電話で問い合わせた時点では継続調査と明言された。
前例の無い案件故に上層(それも結構な地位)に確認を取っているって言う時点でやるなぁって感じだし、立候補者のインターネット上の行動は全て把握しているとなれば、どこかで「泳がされている」ってことでもあるのか。
そう考えると警察や選挙管理委員会って何枚も上だな。
ちなみに、全国でそうだと断言して良いものか分からないが、違反が疑われる案件を警察に通報するのは歓迎されるフシがあるようだ。警察は「情報を聞きたい側」ともあったし。勿論、虚偽やいたずらはアカンぞ。
勿論、選挙管理委員会にとっても、通報があることで物事が動きやすくなる面もあるように思う。本来なら選挙違反が無いことが1番なのだが、両者とも頼もしい存在ってことはよく分かったぞ。
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