これどうなってるの? – 広島県立美術館「エッシャー展」に行ってきた 〜後編〜

NO IMAGE

凄いシステムではあるんだよな。

今回のエッシャー展。美術館入りしたのは12時を少し過ぎてから。言うまでも無くお昼時である。先に併設のレストランに行こうとするも、満席で最大で13時半まで待って欲しいと言う。

スタッフの方に「ならば13時半頃に出直して、それまで絵を鑑賞しますから」と伝えると、「こちら(店)から携帯電話でお呼び出しいたします」と話す。

ん? ちょっと待てよ。

そもそも美術館は携帯電話などの音は切るべき場所。ひそひそ話でも耳障りに感じるもの。それを会場内でしてくださいと言われたような感じがしたので、正直なところ良い気分では無かった。

しかし、そこで「再入場制度がありますし、マナーモードでと言うことでしたら問題ありません」と説明される。何か釈然としないながらも、楽しみにしていた店なので、店に名前と電話番号を伝えて美術館へ。

後で美術館側にも聞くと、正にその通りとのことだった。そうか…勿論、迷惑行為につながるようではマズいが、悪意あってのそれではないとのことで自分でも納得。

そんな訳で30〜40分くらいだろうか、エッシャーの絵を楽しんでいたら電話が…「お席が空きました」とレストランから。残り3分の1ほどあったが、ササッと外に出てレストランへ。

元々4人がけのテーブルにオイラだけのための席がセッティングされていた。どうやら、1つのテーブルに2人までの利用だったら、窓に向かって座るようにセッティングするようだ。

窓から見えるのは縮景園(しゅっけいえん)。冬なので木々も少々寂しげだが、春になれば桜が、秋になれば紅葉が映えるのだろう。ちなみに和装姿で結婚式の前撮り撮影をしている風景も見えた。

さて、今回向かったレストランは、ゾーナイタリア イン・チェントロで、名前からも分かるようにイタリアンのお店だ。元々は広島市西区にもあるお店だが、以前から定評があるお店で気になっていたのだ。

ランチは、パスタにカルパッチョ、前菜、バケット、デザート、ドリンクを付けたセットが1番出る様子。パスタの値段によって金額は変わるが、間違い無く2,000円は超える。

今回は「エッシャー展」と言うことで、エッシャーにちなんだメニューも幾つかあった。オイラも一部それを選んでみた。

まずはカルパッチョ。真鯛をジェノバソースで。やっぱり瀬戸内の魚は良いですな。ひと口食べただけで、あの苛立ちがかき消されたもんなぁ。これで全体も間違いない味と確信。

前菜は3品。向かって左が鶏肉のロートロ、中央がサラダ、右がヤリイカのフリット。このうち「鶏肉のロートロ」がエッシャー展の特別メニュー。鶏肉でルッコラと粒マスタードを巻き上げたもの。正に『渦巻き』。

ルッコラと粒マスタードとあったので、さぞ辛いのかと思いきや、あっさりと上品にいただけた。フリットやサラダも良いバランスを保っている。

写真は無いが、バケットはバターをチョイス。ガーリックもあるが、どちらもおかわり自由となっている。

パスタは…ん? これがパスタなの!?と思われる方も多いだろう。そう、パスタだ。エッシャー展のタイトルにちなんで「スパゲッティ これどうなってるの? 〜モルタデッラとパールブッファラ」と名付けられている。

エッシャーが好んだモルタデッラ(ボローニャソーセージのようなハム)とパールブッファラ(真珠のような大きさの水牛のチーズ)でカラフルに仕上げられている。エッシャーの絵とはある意味で真反対のような。

チラッと見えたところはこんな感じ。味や中身は敢えて触れない。抜群に良かったとだけ言っておこう。しかし、生まれて初めて「ナイフとフォークでパスタ(スパゲッティ)を食べる」という経験をしましたな。

初めてと言えば、通常、ドリンクは食事と一緒にか、食後(デザートと一緒)にかというパターンかと思われるが、途中のパスタの段階で出して貰えるとは意外でしたな。パスタと共にジンジャーエールをば。

この日のデザートプレートは5種類の中から選んだ1品と、カボチャアイス、リンゴのゼリーと言った構成。今回はベイクドチーズケーキをチョイス。もう、これでお高いとかどうとか言えないよなぁ。

ちなみにチョコレートが平気だったら、エッシャーの『昼と夜』にちなんだプレートにして貰っていたのだが…こればかりは仕方が無い。

まぁでも、これは行く価値があったな。

ゆったりと優雅な時間が流れた後で美術館に再入場。お陰で、最初の入場時よりもじっくり絵を楽しむことが出来た。ただ、その分、美術館を後にするのが遅くなったけどね。

以前も綴った通り、美術館に併設されているレストランやカフェなので、展示にちなんだメニューが出るケースがある。それもまた楽しみだったりする。期待を裏切らなかった今回は大満足と言えよう。

しかし、2016年はホント、美術館巡りをよくやったよなぁ。