♪ Dead Or Alive – Something in My House

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突然ではあったが、どこかで割り切れるところもあった。

あの時代はいずこへ80年代のディスコシーンで輝いていたバンドのひとつ、デッド・オア・アライヴのヴォーカリスト、ピート・バーンズがこの世を去った。享年57、死因は急性心不全とされている。

ピートと言えば、本来の見た目とは裏腹なワイルドな歌いっぷりや、「妖しい」と言うに相応しい出で立ちも特徴的だが、皮肉なもので、繰り返される整形手術による顔面の変貌が注目されがちだった。

「本来の見た目」と綴ったのは、そういった事情によるものだ。

今回ご紹介の曲の時点では多少なり整形の跡は見られるが、まだ悲劇には至っていない。無残と言える顔面の変貌から、彼は心身に不調をきたしてしまい、表舞台から遠ざかる時期もあった。

それでも、どこかで乗り越えようとする力があった。「何だこの見た目は」といった批判や中傷もあったりしたが、見事にカムバックを果たした。ただ、そこから残された時間は短かったようにも思える。

整形後の顔を逆手に取って、これまでと異なる「怪しさ」を出したりもしていた。また、衣装や髪型など女性的になり、私生活でもその要素があったとか無かったとか。

「心臓発作で」と聞いた時も、度重なる手術が影響したのではないかと素人ながらに思ってしまった。顔面がすっかり変わる要因となった手術では生命の危機にさらされる事態にもなっていたし。

「美しくありたい」「格好良い自分でいたい」「若さを保ちたい」…彼も含めて整形を志願する方は割と居るように思う。整形自体を過度に悪く言うつもりは無い。ただ、それが100%上手くいくとは言えないだろう。

手術そのもののこともあるし、そこから起こる想いも左右するだろう。彼の場合、最初の段階では手術が上手くいき「次はこうしたい」といったプラスの願望が進んでいたと思われる。

しかし、後に手術が失敗し、そこで自身のあるべき顔や健康、仕事、資産などを失うことで心身ともにマイナスに傾いた。跳ね返せる力があった分、良かったのかも知れないが。

整形手術のリスクの高さを痛感するところだ。

顔は幾度と無く変わったかも知れないが、彼には想いをひとつに休んで欲しいと思う。変な批判や中傷に惑わされること無く。