色彩言語の観点からQueenのPVを見ると単なる偶然とは思えないものがあった

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1ヶ月後の今日は特に気が重くなるんだろうな。

何かと潔い1枚だな11月24日は、Queenのヴォーカリスト、フレディ・マーキュリーの命日。2016年の今年は没後25年となる。早いものだ。尚、2016年11月24日(木)は彼の追悼ブログをお送りする予定だ。

で、本題へと。先の写真はQueenの8thアルバム”The Game”のジャケット。全員が(一応は)短髪となり、ロック色と男臭さが一気ににじみ出た写真だ。”No Synthesizer”のクレジットも既に無くなっているし。

その1曲目でもある”Play the Game”のPVに注目したい。恐らく多くの方がイメージとして持つだろうフレディの口髭は、このPVで初めてお目見えすることとなる。結構荒々しいシーンも多いが、まずはご覧いただこうか。

フレディよ、かなり危なっかしいな。ロジャー・テイラーのバスドラムに乗ってそこから飛び降りたり、ブライアン・メイのストラトキャスター(!!)を強奪したり…見ていてヒヤヒヤする場面もあったりして。

でも、何か分かるな。それも「フレディらしさ」だよなぁ。それは、この背後にある炎の色からも読み取れる。

freddie_redフレディが単独で映る際には、赤やオレンジを主体とした炎だった。赤と見れば衝動と勢いを象徴するし、オレンジと見れば仲間とワイワイやる性格もにじみ出るだろう。

バスドラムから飛び降りたり、ストラトキャスターを奪ったりすることで、このPVではオレがこの場を引っ張ると言った印象が見えたのも、これらの色から読み取れるのでは無いだろうか。

実は、他のメンバーでも「炎」が知らせるものがあったなぁ。

brian_blueブライアンが映る時は青の炎。このPVでは「レッドスペシャル」と呼ばれる彼オリジナルのギターを封印。また、この曲ではそんなに派手なギターは聞かれない。色にすれば穏やかにまとめる青がふさわしい。

彼が手がけた曲は派手で荒々しいものもあるにはあるが、フォークやクラシック調の静かで広がりのある曲も多かったりする。ペンギンが好きで天文学で博士号を持つ彼に「青」は特別なものなのかも知れない。

john_greenベースのジョン・ディーコンは緑色の炎。メンバーの中では唯一歌うことをせず、この曲でもベースに専念する職人気質の存在。他のメンバーが自由にやるのを上手くとりまとめる役割も感じられる。

そう考えると、バランスや一歩引いた視点を表す緑は彼のためにある色のようでもある。バンドにおいても、何度か迎えた分裂の危機を救ったのも彼だったりしたからなぁ。

roger_purpleロジャーは紫の炎。紫…見方によってはフレディがこれでも良かったのかも知れないけど、ロジャーでも悪くないな。青と赤の両方を持つと考えれば。

どこか広い目で全体を見渡しつつも、自己主張が強いドラム。女性ファンが多くつくほどの甘い顔とは裏腹のパワフルさも赤と青の仕業かもね。彼が手がけた初期の曲は歌も演奏も全て1人でやる紫の孤高さもあった。

この色を本人たちが選んだのか、制作側が単純なイメージで設定したのかは分からないが、単なる偶然とは思えない色彩言語の強い意味を感じずには居られない。

まさか、色彩言語を知っていてのものだったのだろうか。

そんな4人が集まってのQueen。悲しい哉、赤のマイナス面が出てしまったか、フレディは全力で駆け抜けるかのようにその短い人生を終えてしまった。しかし、フレディが見せつけた情熱の炎は今も語り継がれている。