自治体公式キャラの考察 ~三原市「やっさだるマン」にあって、府中市「ふちゅこま」に無いもの~

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同じ「公式」でも、ここまで「差」が付くとは思わなかったよ。

差が付くのも当然だ

広島県三原市の「やっさだるマン(向かって左)」と、東京都府中市の「ふちゅこま」。登場した時期は、ふちゅこまが突っ走るかに思われたが、今となってはやっさだるマンの方が精力的に活動し、爆進している。

ここ最近の動向を見ていると、2つのキャラに差が付いたのは当然だと思われる。今回は、何故その「差」が生まれているかを考えてみよう。

誕生までの経緯の差

やっさだるマンは、三原市が一般公募でデザインを募集し、そこから一般の方も交えて選定されたキャラである。一般公募の時点で実に1,000点以上の応募があったとも聞いている。そこから8点に絞られ選ばれたようだ。

一方、ふちゅこまは、いきなり市の広報紙やHPなどでデザインが2つ出されて一般投票に回ったキャラである。この時点で2択である。元AKB48の河西智美さん監修とあったが、デザインを一手に担った訳では無いようだ。

そうなると、ふちゅこまには「市民で作った」「市民で選んだ」と言う感覚が薄くなる。「シュール」などと言われても、やっさだるマンの方が市民に愛されるだろうな…と言う感じは、傍から見ても分かる。

キャラ自体のPR力の差

2016年1月、やっさだるマン単独のFacebookページが立ち上がった。やっさだるマンの言葉で三原市の名所や開催予定のイベントなどを伝える姿勢が良く伝わる。

また、パナソニックのCMでは「広島県代表」として堂々と商品アピールを行い、三原市のイベントや広報番組などに姿を出す際には立場をわきまえた行動を取っている。LINEスタンプで登場したのも良い戦略かも知れない。

一方のふちゅこまは、東京都府中市公式Twitterに登場しても、「~に行った」「~をした」ばかりで、市を盛り上げる発言が少ない。登場頻度も極めて低い。広報番組に出ても、自分の言葉で伝える姿勢は感じられない。

府中市内で開催されるイベントよりも、他の自治体の「ゆるキャライベント」に出ていることが目立ち、本当に府中市を盛り立てようとしているのか疑問が残る。

経歴に沿った活動の差

やっさだるマンの公式紹介ページには、好きな食べ物や趣味、性格などが細かく掲載されている。彼はそれらを忠実に守り、FacebookページやLINEスタンプなどでもそれらがよく分かる行動を取って示している。

一方、ふちゅこまの公式紹介ページには、やっさだるマン以上の量の情報が掲載されているが、忠実に守れているか疑問がある上、それを表す本人のヴィジュアルや文面が無いケースも多い。マクワウリを食べている姿など見たことがない。

また、「自治体初・芸能プロダクション(ホリプロ)所属キャラ」と謳っているが、先日こんなツイートが流れてきた。

https://twitter.com/fuchu_tokyo/status/725917005488918528

味の素スタジアムで開催されたFC東京vsアビスパ福岡の試合でFC東京の応援に来たふちゅこま。同じ事務所の佐藤美希さんや他のキャラ達と仲良く過ごしたことを伝えて来た…が、数時間後、佐藤さんから

あろうことか「ふちゅこまが同じ事務所所属とは知らなかった」と言っているに等しいツイートが流れてきたのだ。ふちゅこまは自らの経歴のPRも不十分と判明。ホリプロや同事務所所属の河西さんは何と思うだろうか?

利用時における市の対応の差

これは、ふちゅこま…と言うか、府中市について言及しておきたい。2015年10月のブログでふちゅこま政治利用疑惑の件を掲載しているが、2016年3月にも同じことが発生している。

元々、府中市には『ふちゅこま利用規定』があり、「特定の個人、政党又は宗教団体を支援し、若しくは公認しているような誤解を与えること」などが禁じられている。広報紙を見て如何だろうか? ふちゅこまが市政会支持者に見えてくる。

更に、『ふちゅこまデザインマニュアル』によると、該当のポーズは本来、右手を上げており、左手を上げたものは広報紙製作時に勝手に反転したものと疑われる。加えて、「府中市マスコットキャラクターふちゅこま」のロゴや記載が無い。

何であれ、この広報紙は規定違反と見るのが正しいだろう。

このような状況を許している府中市は問題だと思われる。しかも、ふちゅこまは「ホリプロ所属」のキャラでもある。ホリプロはこれを「うん」と言うだろうか? また、監修にあたった河西さんへの影響も心配される。

三原市もやっさだるマンの利用規定を設定しているが、くれぐれもこのようなことにならぬようお願いしたい。


以上、これらのような「差」がキャラとしての明暗を分けているように思われる。勿論、これだけでキャラの運命が決定づけられた訳では無い。良くない点は改善をすれば良く、良い点はこれからも維持すれば良い。

キャラの全ては今後の行動が握っているだろう。

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